腎臓内科コース紹介
腎臓内科の専門領域は非常に幅が広く奥が深いのが特徴。自ら重症度を見極め、腎生検が必要な場合は指導医のもとで腎組織を採取し、診断し、下した診断に基づいて責任を持って集学的治療を施すことを指導します。腎代替療法については血液透析、腹膜透析、腎臓移植、急性血液浄化の全てが学べます。近年、敗血症の定義が変更され、新たに腎機能が診断基準に加わりました。腎臓内科医がAKI・敗血症・ARDSの管理に早期に加わることで生存率が良くなることが報告されておりcritical care nephrologyに対するニーズが高まっています。
医局員からのメッセージ
それぞれの専攻医の描くライフプランに合わせた選択を常に支援してくださっています。
腎臓内科コース専攻中の渡邉です。
初期研修医2年目に出産し、産後4か月あまりで職場復帰後、当科での専門研修を始めています。子育て経験のある医師が多い当科では、復帰前からいろいろアドバイスをいただくことができました。
私は育児休暇を取らずに専門研修をスタートするという選択をしましたが、当科ではそれぞれの専攻医の描くライフプランに合わせた選択を常に支援してくださっています。
指導医の先生方や院内保育園、両親、他科医師の夫に支えられながら、充実した研修生活を送ることができています。
透析に腎病理、入院管理、学会発表と、学ぶべきことは盛り沢山ありますが、当科ではどの先生方からもいつでもご指導いただき、専攻医も忌憚なく自分の考えを伝え、ディスカッションできる環境にあります。
内科・当科に少しでも興味がある方は、初期研修でのローテートや見学に来ていただくことをおススメします。
医員 渡邉佑衣

専門医取得に向けても確実に力が養われていく環境が整っています。
腎臓内科が担当する領域は多岐にわたります。
高血圧・糖尿病などの生活習慣病や腎炎、ネフローゼ症候群はもちろん、電解質異常、酸塩基平衡、感染症、透析・移植医療まで幅広い知識が必要です。
全身管理に必要な一般内科の幅広い知識に加え、専門疾患への深い洞察も得られるのが腎臓内科の魅力です。
当科でも一般的な症例から、より専門性の高い症例まで、幅広く学べます。
腎生検では自ら腎組織を採取し、顕微鏡で診断し、適切な治療を選択します。
私の場合、入局した頃、病理所見は分からないことだらけでしたが、毎週の症例カンファレンスや腎病理検討会、学会への参加を通してだんだんと理解が深まりました。
当科には経験豊富な指導医が揃っており、専門医取得に向けても確実に力が養われていく環境が整っています。
また、優しく話しやすい先生が多いので、気軽に質問できる雰囲気です。当科で一緒に腎臓病を学んでいきましょう!
医員 西川翔